ダンス幼稚園事業

 東日本大震災における文化芸術による復興支援活動として、「ダンス幼稚園」を2012年〜2018年に実施を重ねてきました。その中で、「幼児教育におけるダンスの多様性を鑑賞できること」や「地域のダンス活動の担い手の活性化」、「閉ざされがちな幼児教育施設を外に開いていくこと」など大きな意義を保育士の方々と共有してきました。これらの経験をもとに、より地域の参加や、参加アーティスト同士の交流促進を促していくために2020年より2つの企画を始動します。

 

 1つは、ダンス幼稚園の大きな特徴であった、「子どもたちが自由に動きながら鑑賞できる環境」「様々なジャンルのダンスと出会う機会」は変えず、音楽の生演奏という要素も加え、音楽家とダンサーが出会い、気軽にセッションできる場をつくる「beatpia」(ビートピア)という企画です。

 もう1つは、公演型のダンス幼稚園では難しかった「作品制作の過程を子どもたちが知ること」や「アーティストと子どもたちの継続的な関係性をつくること」を目指し、保育・児童福祉施設での滞在型の作品制作「子どもの視点、アーティストの視点」という企画です。子どもたちに知ってもらうだけではなく、子どもたちの活動や声をアーティストに知ってもらうための試みでもあります。

 

 「ダンス幼稚園」とは、劇場に足を運びにくい幼児や保護者も一緒にダンスを楽しむ機会を作りたいという思いから、東日本大震災以降に継続して実施しているダンスイベント。幼児やその保護者が安心して、自由にいることができる空間として幼稚園や保育所等があり、それを活かしたダンス鑑賞公演。今まで、バレエ、コンテンポラリーダンス、フラダンス、タップダンス、タイ舞踊、舞踏などのジャンルの参加がある。近年では、地域のダンス部の高校生がストリートダンスで参加するなど、鑑賞だけでなく地域の方々が参加者として関わるケースも増えてきている。

beatpia

「子ども向けじゃなくても、真剣に大人がダンスや音楽と向き合っている背中を子どもたちに!」
そんな思いを込めて、1日限りのビートで溢れる夢の国を保育所やこども園等につくります。

子どもの視点、アーティストの視点

幼稚園や保育所、こども園。児童館や放課後等デイサービスなどなど。子どもたちの場所にアーティストが滞在して、作品制作をおこないます。

ご協賛のお願い

これらのダンス幼稚園事業を応援してくださる方を募集しております。